公認会計士

独学での公認会計士試験合格について考える

こんにちは会計士てるです。

今日は公認会計士試験の大きな問題である独学で勉強しても受かるかについて考えたいと思います。観点としては、受かるかどうかと効率的かどうかです。

なぜ独学か

公認会計士試験に受かるためには普通、専門学校、予備校と呼ばれる公認会計士試験合格に注力している学校に通います。有名なところでは、大原やTACがあります。
でも専門学校の費用は高額でTACのスタンダードコースで100万円近く、大原でも70万円程度かかります。
こういった費用を捻出できない場合も多いため、多くの人は独学での合格を考えてしまうのです。

ただ、結論から言うと、「基本的に独学はお勧めしない」です

独学での合格は何が難しいか

仲間がいない

独学が難易度を引き上げる最大の理由は仲間がいないことです。公認会計士試験は平均合格者の勉強期間は2年から3年で、長期間勉強し続けることが必要です。
そのため、モチベーションを上げてくれる勉強仲間の存在は非常に重要になります。

専門学校では、同じコースだといわば同期の人たちと顔なじみになることが多く、お互いに情報を交換したりして研鑽していきます。
それに対して、独学ではそういった人がいませんので、一度低下したモチベーションは上がってこないかもしれません。また出題予想に関しては受験生同士の情報交換がかなり有益ですので、それがないとそれだけで問題を落としかねません。

教えてくれる人がいない

独学の場合、もちろん講師はいません。受験中は些細な問題から大きな勘違いまで、いろいろな問題や質問がでます。その際に身近に質問ができる環境がないと学習が効率的に進まないのも無理はありません。

これは試験の勉強だけでなく、勉強計画や体調管理にいたるまですべてのことに当てはまります。予備校講師は公認会計士試験合格者が多く、自身の経験とともに指導してくれるため、公私ともにお世話になる人も多いです。

進捗管理が難しい

これは上の問題とも関係するのですが独学の場合、学習のペースは全て自分頼みなので、学習ペースの管理が難しいです。専門学校の場合は、週に数回通学する形で、自動的に進捗管理がされるので、とりあえずスケジュール通りに通ってさえいれば、積極的に進捗管理を行う必要がありません

逆に言えば、自分で進捗管理できる人の場合、あらかじめペースが決まっている専門学校生よりも効率的に学習できることになりますが、それができる人は少数派でしょう。

独学で合格できる人はいるのか

これも結論から言えばいます。上記で述べた独学が難しい理由全て自分には関係ないと思える人です。

つまり、勉強するのに受験仲間は必要ないと考えており、受験勉強中に質問や疑問が出ても自己解決できる能力を持っている。さらに自己コントロールが完璧で学習計画から進捗管理まで全て自分でできる人です。

そんな人がいるのかと思うのですが、有名なところでは、

ブログ「東大主席会計士の備忘録」の nykさんがいます。

強烈すぎる枕詞を裏付けるように彼は、短答式試験を696.5時間の勉強時間で突破しています。さらに最終的に24週間で会計士試験を突破するという離れ業をしています。(24週間合格法という本も出版されています)

彼は専門学校にいかず、テキストも市販のテキストで勉強を行うという生粋の独学派です。
このようにちょっとレベルの違う人が独学で勉強する場合、通常よりも効率的に合格することができます。でもとてもじゃありませんが、それが普通だなんていえません。

最後に

独学で公認会計士試験に合格することは不可能ではありません。とはいえ、仮にも難関試験ですので、試験内容もかなり複雑で全くの予備知識なきまま専門書を読んでもちんぷんかんぷんになる可能性が高いです。

その点、専門学校の講師は非常に優秀な人が多く、受験生にとって理解しやすいようにあらゆる手を使って教えてくれます。私も独学で簿記1級を勉強してわからなかった論点が、予備校講師の説明を聞いて完全に理解できた時にはやっぱり学校に通わなければ難しいのだな実感しました。

最後の結論としては「独学でも合格は可能だが、試験内容を理解するための時間は予備校講師に教えてもらうのに対し、大幅に増加する。非常に効率が悪くなるため、費用を払ってでも予備校に行った方がいい」です。

予備校費用ケチるよりも一年でも早く合格して監査法人に入れば、予備校費用なんて余裕で回収できますからね。

ABOUT ME
会計士てる
大学3年時に公認会計士試験に一発合格。 その後海外留学を経て、大手監査法人に入所。その後、製造系の上場企業の監査業務、IFRS導入支援業務に従事。現在は国際金融部にてフィンテック系企業及び金融機関の監査・コンサルティング業務を行なっている。