公認会計士

公認会計士の仕事内容を簡単に説明する。実際の一日のスケジュールも!

こんにちは会計士てるです

公認会計士って名前は聞いたことあるし、難しい資格なのもなんとなく知っていても、実際にどんな仕事をしているかってあんまりわからないですよね。

今日は、会計士の仕事内容をに説明します。会計士ができる業務範囲は広く様々な業務が考えられますが、代表的な3つをご紹介します。また、監査法人で働く会計士の標準的な一日のスケジュールについてもご紹介します。

公認会計士の仕事内容

全く会計士が何をやっているかわからない人も多いかと思いますので、まずは次の動画を見てください。

もう少し、分かりやすいものが好きな人はアニメバージョンを見てください。

公認会計士の仕事は大きく分けると3つ

監査業務

まずは公認会計士の独占業務である監査業務について説明しましょう。独占業務とは、資格を持っている人しかできない仕事のことであり、医者しかできない医業業務や弁護士しかできない法律業務を想像してください。

監査を簡単に言うと、企業(組織)が作った財務諸表がちゃんと作られているかをチェックする仕事のことです。

上場企業には監査を受ける義務が課されており、有名な企業は全て公認会計士・監査法人による監査を受けています。

なぜ、監査をする必要があるかというと、投資家は企業の財務諸表を見て投資をするかどうか、つまりお金を出すかどうか判断します。その際に、めちゃくちゃな財務諸表(例えば、利益を10倍にして報告する)を提出すれば、投資家はこの企業は儲かっていると判断して投資するかもしれません。

しかし、実際には赤字企業だったとしたらどうでしょうか。そのような財務諸表の報告が許されている市場で投資をする投資家はいません。 そこで、公認会計士が財務諸表をチェックし、お墨付きを与えることで、投資家は安心して企業に投資することができるようになるわけです。

このように、公認会計士の仕事は株式市場を発展させる上で非常に重要な役割を担っています。公認会計士が市場の番人と呼ばれるのもこのような理由があるからなのです。

コンサルティング業務

コンサルティング業務にもマッキンゼーやBCGに代表される企業の戦略立案の手助けをする戦略コンサルから、アクセンチュアに代表されるITコンサルまで様々な種類があります。

このうち公認会計士がメインでできるコンサルティング業務は会計コンサルです。会計コンサルは主に財務諸表作成支援や決算早期化・高度化、IFRS導入支援を行います

まあ、簡単に言えばコンサルティング業務は公認会計士の知識と経験を用いて企業の会計・財務面がうまくいくようにお手伝いをする仕事です。

税務業務

公認会計士は税理士登録をすることで、税務業務を行うこともできます。街の税理士さんを想像するとわかりやすいですが、個人の税金(所得税や相続税)を計算する代わりをします。

また、公認会計士が税務業務をやる場合は、純粋な税理士より、大規模な企業会計(連結会計や企業再編会計)に詳しいので、企業税務やタックスプランニング(税務戦略のことで、どうやってうまく企業が支払う税金を少なくするか戦略を立てる仕事)、連結納税を担当することが可能になります。

ちょっと言葉が難しいですが、企業の税金を計算したり、節税するための支援を行うと理解してください。

公認会計士の実際のスケジュール

次は監査法人で働く公認会計士の実際の一日のスケジュールを見てみましょう。ちなみにモデルは私です。監査法人とはその名の通り、監査業務を生業にしている組織で、公認会計士が集まって組織されています。

一日の流れ

それでは実際の一日の流れを見てみましょう。以下でそれぞれの説明をしていきます。最初の表は忙しい時の一日で、次の表は忙しい時の一日です。以下でそれぞれ説明してみます。

8時起床
9時往査(企業へ訪問)
10時作業、監査調書作成
11時半ランチ
14時クライアントミーティング
17時監査調書レビュー
20時事務所に移動
21時事務所で作業
24時退社

8時起床
9時出社(事務所)
10時作業、監査調書作成
11時半ランチ
14時ミーティング
15時研修(ウェブ上)
17時退社

会計士の朝は遅い

監査法人の出社時間は9時15分から30分が標準的です。でも実際のところはその時間に来ている人は全然いません。たまに始業時間に着いたら事務所には全然人がいないってこともままあります。

一方で、企業に訪問して監査をするときは、クライアント企業の始業時間に合わせることになります。それでも最も早い場合で9時程度ですので、朝が弱い人でも安心です。私が行った企業で最も遅い出社時間は朝10時半集合のことがありました。
朝ゆっくり寝られるクライアントだったので、天国でした。(夜型人間なもので…)

時間はフレキシブルに使える

監査法人の特徴として、時間が割と自由に使える点があるかもしれません。プロフェッショナルとしての仕事は要求されますが、仕事さえできればあとは比較的寛容です。

例えば、あまりよくないことかもしれませんが、会計士は時間にルーズな人が多いです。ミーティングがなければ、朝は何時に来ても怒られることはまれで遅れた分遅くまで働けばそれでいいみたいな空気があります。

また、ランチ時間によっても自由で、ランチは〇時から〇時までみたいな決まりはありません。好きな時間に行くことができるので、ランチ時間をずらして混雑を避けることができます。銀行みたいな固い組織では考えられないかと思います。

仕事の7割は監査調書の作成とレビュー

これは職階(スタッフかマネージャーか)によってことなりますが、スタッフレベルだと仕事のほとんどは監査調書といわれる文書を作成することになります。

これは、監査を実施した結果をまとめる資料で、大抵の場合エクセルで作成されます。

レビューはスタッフよりも一つ上で職階であるシニアスタッフが主に行う仕事で、スタッフの作成した調書が適切に作成されいるかを確認する作業のことです。

一年目のスタッフの調書は修正箇所が多く、最初に書いた調書のかけらもないくらい修正するはめになることもあります。

研修は暇なときに、勉強は一生続く

公認会計士の勉強は試験に合格したら終わりというわけではありません。会計基準は日々変わっていきますし、監査のやり方も日々アップデートされます。そうした変化に対応するために、公認会計士は研修を受けることが義務になっています。おおよそ年間40時間程度は受ける必要があります

こうした研修は大きな監査法人ではE-ラーニング化されパソコン上で見ることができます。仕事の合間に時間を見つけてこうした研修を終わらすことも会計士の重要な仕事の一つです。

クライアントとの関係作りは重要

クライアントミーティングと書きましたが、正式にミーティングをする場合もありますが、それ以外にも断続的にクライアントの方と話をする機会はあります。

メールはもちろん、会社に訪問している間はクライアントコミュニケーションを取り、何か問題があった場合に相互に相談がしやすい関係性を築くことが非常に重要になって来ます。

スタッフの間はクライアントの方の方が実務経験がある分詳しいことも多く、いろいろ、教えてもらうことも多いものです。
なので、当たり前ですが、決して上から目線ではなく、クライアントと対等な関係を持つように心がけます。特に学生合格の場合は社会経験も少なく、ここで失敗をしてしまう人もいると聞きます。(クライアントからクレームが来て仕事から外されてしまう場合もあります)

仕事にはメリハリを

上のスケジュールを見てもわかるように、暇なときは17時(定時)に帰ることも多いです。監査法人の一日の所定労働時間は7時間なので、9時5時の生活も夢ではありません。

その一方で、忙しい時(繁忙期)には終電近くまで働きます。最近は働き方改革の影響で深夜まで残業するのが難しい法人もありますが、多くのスタッフは早くて10時遅ければ終電か終電を逃してタクシー帰りもあります。

もちろん、一年のうち終電帰りは繁忙期の期間だけですので、体がもたなくなる心配はありません。

残業する時間も残りの仕事量を計算しつつ自分でコントロールできるので、残業時間ほどのストレスはありません。ここも監査法人のいいところだと思います。

まとめ

会計士の仕事についてイメージできましたでしょうか。振り返ると、会計士の仕事は大きく分けて、監査業務、コンサルティング業務、税務業務の3つです。また、今回は取り上げませんでしたが、社内会計士という会社の中で公認会計士として働く方法もあり、近年では社内会計士が増えてきています。

監査法人での仕事は厳しく、忙しい時もあるのですが、仕事さえしていれば自由がきき、他の仕事を同じ時間数働くのに比べてストレス少なく働けると思います。

ABOUT ME
会計士てる
大学3年時に公認会計士試験に一発合格。 その後海外留学を経て、大手監査法人に入所。その後、製造系の上場企業の監査業務、IFRS導入支援業務に従事。現在は国際金融部にてフィンテック系企業及び金融機関の監査・コンサルティング業務を行なっている。